本決戦・日本シリーズ (ハヤカワ文庫 JA)
かんべむさし (著)、楢喜八 (イラスト)
早川書房が昭和51年(1976)6月発行。定価250円。
「まわる世間に」「背で泣いてる」「追い込まれた時代」「決戦・日本シリーズ」という4作品で構成するSF短編集です。
「決戦・日本シリーズ」は阪神電車、阪急電車がそれぞれ持つ球団が日本シリーズを戦い、勝った方が相手の線路に自社の電車で乗り込み、どんちゃん騒ぎをするという奇想天外なストーリー。
阪急ブレーブスはオリックスバファローズに変わりましたが、半世紀近く後の2023年、当作品を思い起こさせるような日本シリーズが実現してびっくり(結果は阪神タイガースが日本一)。若いころに買って読んだこの本を実家で探し出し再読しました。おもしろいです。
目立った傷や汚れはありませんが、「背で泣いてる」の1カ所に線引き、奥付部分に購入年月日を示す「53.1.9」という書き込みがあります(写真参照)。
本決戦・日本シリーズ (ハヤカワ文庫 JA)